
CoNics 会員作品展
11月 27日(水)ー12 月1日(日)10:00 ~ 16:30
◎会場
横浜人形の家 神奈川県横浜市中区山下町18
出品
アトリエ・シュガール、有田依句子、一実、大八木ミノル、影山多栄子、くるはらきみ、広野多衣子、古城真理、zazie、塩田真利、杉田明十志、田中裕子、高村とき枝、七衣紋、成瀬麻里子、原田万紀、土方千香子、雛罌粟人形堂、廣安瑞枝、古屋真帆、矢部藤子、マーレン・フェアヘルスト、ジョーエレン・トリリング、井桁裕子、西村FELIZ、本多厚二、Universal Pooyan
銀の国に迷い込んだアリス。
ワイヤーが入っているのでポーズを変えて楽しめます。
「銀の国のアリス」
布、綿、ワイヤー
人工の人間を作りたいという欲望は古くから人類にあり、人造人間やロボットについての文学、映画などの作品がこれまでに数多く発表されてきました。近年ではAI技術の急激な進歩により、“ひとがた”の見た目を持ち、あたかも人間のように振る舞う、いわゆる“アンドロイド”が、そう遠くない未来に実現されるのではないかという期待が高まっています。 なぜ人は人を作りたがるのか、同じ“ひとがた”である人形が人間と築いてきた関係性はアンドロイドの出現によりどのように変わっていくのか、まるで人間のように動き、話すアンドロイドが現実となった時、はたしてそれは人間が求めていた性質も持つものだろうかという問いを込めつつ、粘土というプリミティブな素材でアンドロイドを作るという妙味を感じながら制作しました。
「近未来のイヴ」
石粉粘土、アクリルガッシュ
自身の中にある「無形の神」の形を模索しながら製作をつづけている。
今作では、不可知な自然の力とその心象風景を、人形の身体で描出することを試みた。
「海底に降る雪」
石塑粘土
頭でっかちのうさぎちゃんです。
iPadでデジタルモデリングし、3Dプリンタで出力しました。
当初はビスクの原型にするつもりだったのですが、質感が素敵でしたので、そのまま作品にしました。
「うさぎ カフェオレさん」
レジン 布
昨年太陽の塔に登ったときのワー!という感じを込めています。2024年制作
「ワワワ」
リネン、ミニチュアファー、ポリエステル綿、ビーズなど
布えのぐ着彩、首にジョイント入り
長野県安曇野地域に伝わる泉小太郎の伝説をテーマにしました。
「小太郎と犀龍」
オーブン陶土、木
デザイナー稲葉賀恵先生の希望で着物姿を作りましたがお顔が似ていないとのことでタイトルはKimonoにしました。
「Kimono」
石塑粘土
お出かけ気分で心がはずんでいたのに、長く待たされて「もうお出かけやめちゃうのかな…」と不安で泣き出しそうな心模様。
その一瞬の表情を固定ポーズで表現しました。
「お出かけしたいのに...」
粘土、ワイヤー、縮緬
私は布という素材が大好きで表面に布を張っています。
関節球は土のニュアンスを出そうとしています。
作品のテーマは一貫していて、「 人の心に謎をかける人形 」です。
そんな人形が作りたくて日々努力しています。
「夜香草 epi.2」
石塑粘土 木粉粘土 布 グラスファイバー
zazie ザジ
キラキラ銀の毛糸からかわいい妖精の様な子がうまれました。
「ぎんいろ少女」
石塑粘土、毛糸、和紙
塩田 真利 Shiota Mari
木彫りの、ピノッキオのマリオネットです。
「ピノッキオ」
木
基本的には関節を動くように工夫しています。
少女の愛らしい身体の表現でヌードでも見せられる様に研究しています。
「白薔薇と少女」
粘土整形関節と布
高村 とき枝 Takamura Tokie
「繭子」という、ちょっと一癖ある女の子を作り続けています。
見てくださる皆さんに「クスッ」と笑って楽しんでいただければ幸いです。
「トランプ大好き」
石塑粘土、絹糸(髪)
衣装に使う布からイメージして制作することが多いです。
今回は素直に可愛らしく、市松さんの様な着せかえ遊びも意識して作りました。
「萌々香(ももか)」
石塑粘土、絹布
寒い冬の夜に大好きなブランケットに包まれ想いを馳せる男の子、どんなことを思っているのでしょうか。
「冬のブランケット」
石塑ねんど、布、糸
ツトム・ミズタ氏との二人展の際、彼の作品(リトグラフ)にインスパイアされて制作しました。
ボタンのリズミカルな配置、配色が音楽を奏でます。
「フタリのカノン」
綿ジャージ、詰め綿、ボタン、帯地、ビーズなど
芍薬の花言葉「はにかみ」をイメージして制作。小さくても表情豊かであることを目指しています。
「芍薬」
ビスク(磁器)
父が亡くなった日、病院の帰りの空は綺麗なサーモンピンクの雲でした。
夕空の雲の上で優しく魂を受け止めてくれたでしょうか。
「タマシイノユクヘ」
羊毛
日常ではない向こう側にいる人物や動物などを陶と釉薬で制作しています。
「見守り隊」
陶、釉薬
イギリスの古いお屋敷でクリスマス・イヴに暖炉を囲みながら話された奇妙なお話。
ヘンリー・ジェームス作「ねじの回転」の少女フローラ。
実存しているとしたらこんな少女かもと想像しながら制作しました。オールビスクです。幻想的で現代的なひねりがる素晴らしいゴシックホラー小説です。
「フローラ」
ビスク
小さきもの 手の中の小さな何かにじっと見入る人 我を忘れて 体を丸めて 世界に背を向けて でも 彼の手の中には小さな宇宙が生まれている
「小さきもの」
粘土、布、木毛、針金
人が私の作品をみるときは、私が思っていなかったように自由に見てもらえるのが好きです。なにかの瞬間を思い出したりとか…。作品はただ、そこにあるままのものです。私は何も反映させていません。誰がやったことなの? 何が、誰が陰で糸を引いているの? 私たちはどこに行くの? 私にとってはすべてがクエッションです。
「狼の服を着た鶏」
布、紙、アクリル絵具
ここでは私は豚への言いようもないリスペクトと葛藤を反映させています。彼らは愛らしいし知的である。そしてとても美味しいという事実もある。ほんとうに… 私たちはどこへ行くのでしょう?みなさんが作品を見たいように見ていただければ、それでよいのです。
布、紙、アクリル絵具
「質問:どこへ行くの? 答:豚愛好者の宴会さ 」
同じ舟に仲間や動物と乗り合う楽しさや思いやりを描くシリーズで制作された1点です。この舟ではベアとの関係を抱いたり向き合わせたりして楽しむことができます。
「小舟で一緒に Sharing a boat」
直接造形のビスク、布
「鶏の世話をする」
直接造形のビスク、布
「世話をする」シリーズのひとつです。動物の特色が人に映りこみ、命の共存関係が作者独特のユーモア感覚を交えて表現されています。
この作品は元々は「サロメ展」のために制作したもので、皿の上の林檎は一つには預言者の切断された首を象徴している。しかしもう一つの意味としてはそれは未来の希望を表している。頭の中にある椅子は暮らしの基礎として。水浸しになった椅子。この作品が窯から出されたのは、福島第一原発の炉心に触れたトリチウム汚染水が、太平洋に放出された最初の日だった。その水の成分は食物連鎖の中で海の生き物に濃縮されていく。トリチウムは水素と同じ化学的性質を持つので細胞内の水と置き換わり、放射線を出し続けながらDNAを破壊していく。他には「炭素14」という物質も大量に含まれ、細胞内の炭素と置き換わって生命を脅かし続ける。「炭素14」の半減期は5730年だ。こうした放射性物質が複合的に含まれた水が、安全な「処理水」と呼ばれて報道されている。放置したら人類を滅ぼすような核物質を、この先どんどん増やしていく経済システムを、私たちは止められないのだろうか。「明日世界が滅びるとしても、今日私は林檎の木を植える」高校時代に聞いた言葉が、記憶の中から浮かび上がる。「林檎の木を植える」とは、私で言えばどういうことなのだろうか、と考える。それが遥か昔のマルティン・ルターの言葉だということは、最近知った。
「私は林檎の木を植える」
陶土、釉薬
スペイン語で読みはビダ。日本語での意味は「人生 · 生活 · 命 · 生命 · 生き · 生涯 · 寿命 · 生物 · 暮らし」になります。スペイン語にはひとつの言葉にいかに多様の意味があるか、そして反対に日本語はいかに多様な数の言葉があるか、がわかる言葉に思います。人間の一生はそれが短くても長くても、「人生 · 生活 · 命 · 生命 · 生き · 生涯 · 寿命 · 生物 · 暮らし」の様々な事柄を沢山積み重ねることができたならば、それが他者には意味がないように思えても、当の本人には価値のあった人生であるのではないでしょうか。そんなVidaを今も昔も変わらず積み上げていきたいと思います。
「Vida」
粘土、直接彩色
目と手を動かすことは、既存の言葉からツマラナイ自分のことを救ってくれるものなのかもしれません。モノたちのもっている経験を借りてすこしの感情が加わってくれればいいなとおもいます。それぞれに独自の必然性を積み上げている誰かと関わるたのしみがあります。
「道」
ミクストメディア
ユニバーサル プーヤンでは、手作りの人形の他に、大量生産のドールもプロデュースしています。
今回の作品も、原型から製作し、量産したファッションドールの成型色を肌色から明灰色に変えて射出成型した素体を元に、獣人のヘッド、衣装を作り、カスタムしています。
「Romantickle Jungle ロマンチックル ジャングル」
樹脂